豊田市で屋根がパラペットのお家にお住まいの方へ、パラペットは陸屋根の外周を取り囲む低い壁で、外壁やサッシへの雨水を防ぐ役割を果たしているのはご存知ですか？
本日は、パラペットの役割や注意点、防水工事の重要性について解説します。

パラペットとは？

陸屋根の屋上の外周を取り囲む低い壁のことをパラペットと呼びます。高い壁ならば転落防止になるため、歩行可能な屋上として使用可能です。しかし、膝までもない低い壁では転落は防げませんし、その存在意義が分からないという方も少なくなかったのではないでしょうか？
実は、パラペットは外壁やサッシへの雨水がかかることを低減する役割を果たしているのです。

陸屋根の端まで流れた雨水はそのまま外壁を伝って地上へと流れていきますが、パラペットがあれば降ってきた雨を堰き止めて、外壁に伝うことを防止してくれます。また、パラペットの上には看板なども設置することができます。主な形状は陸屋根ですが、片流れや切妻、寄棟もあります。

パラペットの注意点

パラペットの設置にはいくつかの注意点があります。

まず、パラペットの高さは適切である必要があります。低すぎると落下の防止効果が十分に発揮されず、安全性が低下します。一般的には、パラペットの高さは1メートル以上が推奨されています。
耐久性も重要です。風や衝撃に耐えるために、強固な材料で作られる必要があります。特に、地震や台風などの自然災害に対しても耐えられるように設計することが大切です。
パラペットは建物や橋の外観にも影響を与えるため、美しさや調和性も考慮する必要があります。建物のスタイルや周囲の環境に合わせたデザインを選ぶようにしましょう。

パラペットのメンテナンス

パラペットのメンテナンスには、上端の笠木、外壁から立ち上げられた壁、パラペットの内側の排水溝や箱樋から構成されています。これらの部分は定期的なメンテナンスが必要であり、雨漏りが発生している場合は複数個所の補修が必要になることもあります。

具体的なメンテナンス方法としては、笠木の塗装や漏水箇所の補修、交換が主な方法です。笠木下部や谷樋のメンテナンスには塗装や漏水箇所の補修、重ね張りや張り替えを行います。
排水溝のメンテナンスは陸屋根の防水工事と同様であり、表面のトップコートが色褪せてきたら塗り替えが必要です。パラペットと笠木の間には通気口が必要であり、被せ材の補修は雨漏りの原因となるため注意が必要です。

パラペットの防水工事の必要性

パラペットは雨水や風による浸入を防ぐ役割を果たしており、適切な防水工事が行われていないと雨漏りや建物の劣化が起こる可能性があります。特に屋上やバルコニーは直接的に雨水にさらされるため、防水工事が欠かせません。
パラペットの防水工事は建物内部の構造物や設備を保護する役割も果たしています。防水工事の方法としては、防水シートや防水コーティングなどが一般的に使用されます。パラペットの防水工事は建物の長寿命化やメンテナンスの負担軽減につながるため、適切なタイミングで行うことが重要です。

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