パミール屋根材の課題:最適なメンテナンスは?
パミールは、大手の屋根材・外壁材メーカーであるニチハが1996年から2006年に販売していたスレート屋根材です。
パミールはアスベスト(石綿)による健康被害が問題視されていた時期に開発された、アスベストを含まない屋根材の先駆け製品です。
しかし、パミールは一般的なスレートとは異なり、表面が剥がれたり崩れたりする問題を抱えていると報告されています。
パミールは抄造法で製造された屋根材であり、層に水が入りやすい構造を持っています。そのため、経年劣化すると層間剥離と呼ばれる現象が起こります。また、ラスパート釘の一部が被膜厚不足によって錆びやすい傾向があります。これらの理由から、パミールは塗装ができない屋根材として知られています。
屋根材パミールの劣化症状には、主に以下のようなものがあります。
まず、パミールは抄造法で製造されているため、経年劣化により層が表面から一枚ずつ剥がれる「層間剝離」が起こります。この剥がれた部分は素地が露出し、吸水が進み劣化が進行します。
また、パミールは塗装ができないため、通常の化粧スレート屋根材と比べて塗膜の劣化が早く、色あせや苔・藻の付着が目立ちます。
さらに、パミールを固定する際に使用される釘には耐食性表面処理が施されていますが、一部めっき層不足の釘が混入されていることがあります。このため、釘の腐食が起きやすくなり、屋根材が突然落下する危険性もあります。
スレートは屋根塗装が一般的なメンテナンス方法ですが、パミールは塗装できないため、屋根カバー工法か屋根葺き替えをご提案しています。
パミールの屋根にガルバリウム鋼板でカバー工事を行った例
パミールなどの問題を抱えた屋根材については、被害を拡大させないためにも最適な工事を提案しています。
屋根材の種類が分からない方や塗装を検討している方、適切なメンテナンス方法を知りたい方は、街の屋根やさんにご相談ください。
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