鬼瓦って瓦屋根のどの部分?その役割とメンテナンス方法を紹介!
鬼瓦はご存知ですか?瓦屋根の棟の端などに設置されている板状の瓦であり、
厄除けや飾りとしての役割を果たしています。しかしただの装飾ではなく、お住まいにおいて
重要な役割も担っているんです!今回はそんな鬼瓦の起源からメンテナンス方法まで解説します!
日本式建築物でよく見かける鬼瓦は、第一に
厄除けという役割があり、その名の通り
鬼の顔の形をしたものがあります。起源は、ギリシャ神話のメドューサがシリアのパルミラ遺跡の入り口に設置されていたことから来ていて、日本最古の鬼瓦は約1400年前の飛鳥時代に作られた蓮華文鬼瓦であり、鬼のいないデザインで8枚の花弁が付いた模様が特徴です。
厄除けという意味合いが強い鬼瓦ですが、実は棟の端から
雨水の浸入を防ぐ重要な役割も果たしています。ですから、周りの棟瓦と併せて、劣化がないか
定期的にメンテナンスをすると良いでしょう。特に鬼瓦を固定する
漆喰が経年劣化することで、鬼瓦自体が
浮いたり剥がれ落ちるといった症状には要注意です。
鬼瓦に浮きや剥がれがみられる場合は、棟瓦全体の漆喰が劣化している可能性があります。劣化の進行度合いによって様々なメンテナンス方法があるのでみていきましょう。
まず、漆喰の劣化が軽度な場合は、漆喰詰め直しや瓦の一部交換で修理できます。劣化した漆喰を取り除いてからピンポイントで補修、交換していくので工事費用は安く済みます。
次に漆喰の剥がれや崩れが進んでしまっている場合です。このように劣化が進むと、鬼瓦に限らず
棟全体に歪みが生じてきます。この場合は一旦棟を取り外してから再び積み直していく
棟瓦取り直し工事が必要になります。先程の漆喰詰め直しと比較すると、作業工程が増えるので工期は長くなり、工事費用も高くなります。
さらに劣化が屋根全体に及び、瓦の下にある野地板や防水紙に問題が見られる場合は
屋根葺き直し工事が必要になるでしょう。こちらも工事費用も高くなります。
瓦屋根というと高耐久というイメージがあって、メンテナンスを怠りがちですが、突然鬼瓦が落ちてきたらと考えるとゾッとしますよね。確かに瓦という屋根材自体は高耐久ですが、瓦屋根を構成する漆喰や防水紙といった部分は瓦よりも寿命が短くメンテナンスが必要なんです。そのことをきちんと理解して、いつまでも快適にお住まいできるよう、メンテナンスを心がけていきましょう!
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