FRP防水は雨水や歩行による摩耗、紫外線によって経年劣化します。
築3~5年程度でひび割れが表れることがありますが、これは
トップコートのひび割れであり、緊急性は低いです。しかし、放置すると下地の防水層にダメージが及ぶため、
5~7年ごとにトップコートの塗り替えを行う必要があります。トップコートには硬膜なポリエステル樹脂と軟膜なアクリルウレタン樹脂があり、用途に合わせて使い分けましょう。補修時には下地の洗浄と油分の除去を行い、密着力を高めます。
防水層の浮きや剥がれは密着力不足や雨漏りが原因です。狭小面積での浮きはケレン掛けを行い、広面積での浮きや剥がれは下地の補修・補強を行ってからFRP防水工事を行います。
雨漏りが発生した場合は、下地まで腐食が進行してしまうと防水層を撤去し、新しい防水層を形成し直すといった大きな工事が必要になりますから、
日頃から防水層に劣化がないかを点検してこまめなメンテナンスをしていくと安心です。